コロナ禍になって3度目の夏、誰もがコロナとの闘いがこんなに長引くとは思わなかったことでしょう。夏用のマスクを自分と親しい人たちのために入手すべく並んだ日々が懐かしく思い出され、制限された今日までの日々が長くも感じられると同時に、毎日があっという間に過ぎていくような気もします。 今夏は梅雨が早くきて早く終わったと思うと、またしても梅雨めいた日々がやってきました。戻り梅雨だけならいいですが、またしてもコロナが感染拡大(戻りコロナ)して、熱中症、豪雨、サル痘など気になることが多く気の抜けない夏です。
さて、2022年7月度の「勝海舟記念 下町(浅草)がん哲学外来」の「オンライン がん哲学メディカルCafe」(以下、「がん哲カフェ」と表記)は、7月25日夜7時から開催されました。この日は、アメリカで開催されていた世界陸上の最終日で、日本国内では第7波にはいり各地で爆発的な感染者数を記録し、PCR検査を受けられない、医療逼迫といったニュースが流れる一日でした。
がん哲カフェに関わっているため数多くの情報の中でもがん絡みのニュースには敏感になっていて、女優の島田陽子さんが大腸がんのために死去(69歳)されたというニュースが目をひきました。私自身、青春時代に映画やテレビでおなじみの女優で、ハリウッド映画「将軍 SHOGUN」(1980年)での演技が評価され国際的女優として活躍された方でしたので悲しく残念でなりません。ブラウン管やスクリーンに映る清楚な風貌に憧れた人は多いことでしょう。人生百年時代に69歳という若さでの死は無念と思いますが、この女優が出演した作品は良質なものが多く、それだけに後世にも残っていくことと確信しております。ご冥福をお祈りいたします。
この日のがん哲カフェは、がん哲カフェ主宰者の宮原富士子さん(以下、「宮原さん」と表記)が、来年の7月25日に開催される「がん哲学外来市民学会 第11回大会in浅草」で大会長を務めることになった関係で関係者から回答をえたアンケートの集計結果を、メンバー間で共有する時間を持ちました。
★一般社団法人がん哲学外来
http://www.gantetsugaku.org/index.php
★がん哲学外来市民学会
https://shimingakkai.org/
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がんについてしっかり学びたい、もっと知りたい、同じ思いをもつ人たちと集いたい、がんになってもよりよく生きたい、自信と笑顔を取り戻したい、集いの場としてのカフェを開きたい、そのために認定コーディネーターの資格をとりたい……がん哲学外来に関わる人たちのきっかけ、理由、背景は様々なことが、ぎっしりと記入されている回答からわかります。
全国に200を超すカフェがあり運営する側にとっては継続させる難しさを抱えていることと思います。特に、コロナ禍の中ではリアル開催が難しくほとんどがオンラインでのカフェ開催のようです。
宮原さんは浅草観音裏にある薬局の薬局長かつ在宅担当薬剤師。コロナがやってきてからずっとですが、特に第7波になってからは連日、患者さんにお薬を届ける毎日です。中には陽性患者さんも多くいらっしゃいます。宮原さんの医療者としての現在の思いが数多発信されるFB投稿の中にあります。
「抗原検査やPCR検査求めて症状ある人が街をさまよい、結果が出るまでの間に買い物したりして街を歩き、ふらふらしながら薬も飲まずに待機という現象を何とかしなければと思う毎日です。一方で ラゲブリオ届けたり、風邪薬処方薬届けたりして、陽性患者の家に行くと、ほぼ症状は3日前からで検査結果が今日出てという人が大半で、その間お店やってました。買い物行ってましたって広がるの当然です」。
それぞれ特色のあるカフェが存在し、みな違ってそれでよし、肝心なのは正しく運営され、集まる人々が安心できる癒しの場であることが大事なのは言うまでもありません。
暑い夏は一日を乗り切るだけで大変なのに、悲しいニュースやしんどい出来事がおきると心がざわついてしまいます。今夏最大の出来事は、いうまでもなく選挙期間中におきた安倍元首相の銃撃死です。宗教団体絡みで元首相に恨みを抱いた(?)犯人が、世界一(?)安全といわれる日本の警備のすきをついて簡単に犯行を成功させてしまいました……。私を含めて同時代を生きている人々は、2022年夏(7月)のこの出来事、ざわざわした気持ちを忘れることはないでしょう。
ともあれ、ざわついた酷暑では自律神経が乱れがちですので、日ごろから身体と心を整え穏やかに過ごすコツをみにつけ、コロナにかからず熱中症で倒れたりしないように気を付けて過ごしていきましょう。
〈参考〉
【風邪・・コロナ感染疑い@いずれでも症状あれば外出自粛して、家にある常備風邪薬飲んでもよいのに】
なぜか 検査の結果が出るまで何もしない=検査結果でてから、子供もそのまま検査待ちの人がいるのは、セルフメディケーションが浸透しなくなっちゃってるからなんだろうか。検査結果を知りたいということと、体調をまず整え症状に対応するは 別軸なのになあ。先般も若干遠くに住む15歳の孫が高熱で どっかコロナの検査してくれるところ知らないと聴かれたのだけど、「まずクーリング」「家にある常備薬は?普段飲んでいる薬ある?」「経過を細かに記録」「かかりつけ医師は?」「かかりつけ薬剤師は?」→そのうえで「近隣の発熱外来はここ」並行してやろうよ・・・熱が出てふらふらなのに超混の発熱外来に行くのは無理でしょって。
抗原検査やPCR検査求めて症状ある人が街をさまよい、結果出るまでの間に買い物したりして街を歩き、ふらふらしながら薬も飲まずに待機という現象を何とかしないなあと思う毎日です。一方で ラゲブリオ届けたり、風邪薬処方薬届けたりして、陽性患者の家に行くと、ほぼ症状は3日前からで検査結果が今日出てという人が大半で その間 お店やってました。買い物行ってました。って。広がるの当然だよね。
セルフメディケーション&適切なタイミングでの検査&症状の観察記録 そして だれかメールでも電話でもよいので付き添ってくれる伴走者。これが大事なんではないかと
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セルフメディケーションとは、「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」と世界保健機関(WHO)は定義しています。
【2022/7/30 がん哲カフェ】(文・桑島まさき/監修・宮原富士子)