勝海舟記念下町浅草がん哲学外来Café

小さなことに、大きな愛を込めて

 年明けにおきた能登半島地震、JAL機炎上事件など激動の一月が過ぎ、瞬く間に2月の節分がおわりました。暦の上では春ですが、2月5日、首都圏には昼過ぎに大雪警報がだされ底冷えのする一日となりました。
 そんな中、2月の「勝海舟記念 下町(浅草)がん哲学外来」の「オンライン 哲学メディカルCafe」(以下、「がん哲カフェ」と表記)は、同日夜に開催されました。幸いにも私は終日自宅で作業しており一歩も外にでずにすみましたが、会社勤めの方々は帰宅時に大変な思いをされたようです。電車を乗り継ぎ帰宅を急ぐ友人たちが、次々とバスやタクシーをまつ間にラインメッセージを送ってきました。
  雪深い北国ではありふれた事情ですが、都会は少しでも雪が積もると大騒ぎですよね。しかし、この日は驚くことに、雪が降るだけでなく雷まで鳴り響いたのですから驚きました。はたして、これまでの人生で雪と雷を同時に経験したことはあっただろうか、と誰もが思ったのではないでしょうか。昭和、平成、令和の三つの時代を生きている私は、初めての経験と断言できます。異常気象については毎年のように痛感するだけに、これから“初めての経験”を幾度となく味わうことになるのではないかと思いました。

 同日のがん哲カフェでは、特別議題を設けずフリートークとし、この日、全国津々浦々から参加したメンバーの地元でのがん哲カフェの現状報告、がん哲カフェの意義、緊急避妊ピルの現状、介護サービス事情、各地の地震事情、などについて意見交換しました。
  「介護サービスを必要としない人もいるのは確か。とにかくどこも人材不足、特に介護系。必要でない人に人と時間をかける必要はなく、必要な人に人材を回せば現場は逼迫することはない。地域の65歳から75歳の人たちが、自分たちでも取り組める地域の制度やマイケアプランの考え方を学ぶ機会づくりを行って、専門職と協働する方法を自主的に組み立てるのはどうかと思っている」という宮原さんの意見が印象的でした。

 私事ですが、2月にはいってすぐ、九州の施設に入居している母(認知症)の古い友人ががんで亡くなられたという知らせをご遺族からうけました。病気療養中でもビデオ通話などの手段を利用して母を元気づけてくださっただけに残念でなりません。悲しい現実ですから母には知らせません。知らせてもわからない(?)と思いますし、万が一、瞬間理解できたとしたらショックを受けるに違いないからです。
  また、昔、一緒にボランティア活動をした高齢の方に十数年ぶりに電話をしましたら、残念なことに私のことを忘れてしまわれたようで、昔話に花が咲くということはできませんでした。聞くところによると軽度の認知症状がある上に心臓の持病があり入退院を繰り返しているとのこと。
  時間は前にしか進まないのですから仕方がありませんよね。とはいえ、これからこういうケースが増えてくるのだろうという認識を新たにし、時間や労力をいとわず後回しにしていたご縁のあった大切な人たちと連絡をとることにしました。

 不適切発言が絶えない政治家、不祥事で休業をやむなくされた有名人、年々破壊力をます自然災害の数々……。都会の大雪は大事にいたりませんでしたが、まだまだ油断のできない被災地に容赦なく雪が降り積もります。心痛む映像をみると気持ちが沈んでしまうからと目を背けることなく、小さなことでいいから心をこめてできることをしたいですよね。

「小さなことに大きな愛を込める」マザー・テレサ

今回はなかなかタイトルがきまらず困っておりましたが、がん哲学外来HPをみていたらヒントをいただくことができました。感謝、感謝!

※一般社団法人がん哲学外来 
https://gantetsugaku.org/

【2024/2/16 がん哲カフェ】(文・桑島まさき/監修・宮原富士子)

 

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