勝海舟記念下町浅草がん哲学外来Café

生きとし生ける者は、幸せであれ・・・

 毎月開催の「勝海舟記念 下町(浅草)がん哲学外来哲学メディカルCafé」(以下、「がん哲カフェ」と表記)、11月度は11月18日、12月度は12月2日夜に開催されました。今年も残すところ僅かとなり、誰しもが多忙を極める時期のため、両月共に少数参加となり、特に課題はもうけずフリートークとしました。
  日本では先月、新内閣が発足しました。アメリカ大統領選は史上初となる女性大統領が誕生するかと(多分)世界中の人々が願いましたが実現せず、何かとお騒がせな元大統領が再選を果たしました。日本国内でも、不信任を受け失職した兵庫県知事が出直し選挙で当選し元のさやに収まるという想定外の事態となり、いまだに議論の的となっています……政治の世界は何があるかわからないというのが定説ですが、釈然としない思いをした方は少なくないことでしょう。

 そんなことを話題にしてはじまったこの日は、ままならない人生においていかに心おだやかに幸福に過ごすか、何が正しいのか、真実を見抜く力をいかに養うべきか、といったことを話しあいました。
  そこで参加者の一人が提案したのが、仏教系「言の葉サイト」。ご存じの通り全国の神社仏閣には、目立つ場所に心に響く言の葉が掲げてあります。神社仏閣が多い台東区在住の私は、散歩や買い物の途中、それらを目にするのがちょっとした楽しみとなっており、幾度も自分をリセットしてきました。
  言の葉がまとめてあるサイトの存在をメンバーの一人から(今頃ですが)聞き、仕事の合間にみて楽しんでおります。「なるほどね~」と思う言葉がたくさんありますので、関心をお持ちの方は是非いちどアクセスしてみてください。今回のコラムタイトルも、参考にさせていただきました。
https://kotonoha.shinshu-kaikan.jp/about/

 12月度は、浅草のメンバー3人に他のカフェからの参加者1人、そして2人のオンライン参加者があり、夏から全国を震撼させている強盗事件に触れ、人が集う場所での防犯対策はどうあるべきか?といった問題や、がん患者と在宅医療といったテーマで話し合いをしました。
  誰でもそうだと思いますが、私の固定電話、スマホ、PCには毎日、沢山の不審な着信やメールが届きます。それなりに用心して過ごしておりますが、次から次へと巧妙になる手口にイライラしたり、たじたじとなったりすることも確かにあります。
  がん哲カフェ運営者やイベント主催者は連絡先を提示せざるを得ないため、当然ですが多くの方々に自身の個人情報が知られることになります。中には、幼稚なイタズラ目的で接触してきたり、悪意ある目的に利用しようと企んでいる人がいたりするかもしれません。物騒な時代に生きているだけに、人が集まるカフェでは参加者の個人情報や開催場所におけるセキュリティー対策が必須なのはいうまでもありません。

 全国津々浦々に存在するがん哲カフェは、大小さまざま、カフェの運営者や参加者の構成もいろいろです。浅草のがん哲カフェは、このレポートを書いている筆者以外、医療や介護職についています。私の場合、がん患者だった家族の終末期をスタッフのネットワークをおかりしアタフタすることなく見送ることができ、とても助かりました。
  <がん患者と在宅医療>については、それぞれのカフェの特徴があるとはいえ、がんに罹患すると在宅医療が必要になる可能性がありますから、カフェのメンバーに医療・介護系従事者がいると心強いことでしょう。

 今年もあと僅か。浅草のがん哲カフェはこの回で今年は終了ですが、年一回開催のシンポジウムを12/22(日)に開きます。
http://www.hap-fw.org/miyahara/pdf/gantetsu/simpo/20241222_gantetsu_simpo.pdf
  空気の乾燥した季節は火事が多く、せわしい師走は空き巣が多いのでお気をつけください。来年も幸福な時間が過ごせるように祈念しております。

※一般社団法人がん哲学外来 http://www.gantetsugaku.org/index.php

【2024/12/2 がん哲カフェ】(文・桑島まさき/監修・宮原富士子)

 

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