毎月開催の「勝海舟記念 下町(浅草)がん哲学外来哲学メディカルCafé」(以下、「がん哲カフェ」と表記)6月度は6月2日夜に開催されました。この日の東京は梅雨はすぐそこまでという感。世の中は依然として“備蓄米フィーバー”が続き、ニュースでは「“小泉米”が届いたかどうか・・・」「おいしく食べられるかどうか」等々しきりに報道していました。「ココマイ」「コココマイ」という言葉を聞いた時、意味不明のためココナッツミルク風味なのかな?と勝手に思っていましたが、単なる古さを表す「古米」を重ねただけだと知り苦笑いしました。
私の自分史上、確か90年代にも「米騒動」があり、一時はタイ米を食べたことを覚えています。ご飯大好きな私は幸いにも現在は困っておりませんが、ニュースでは、やはり食べ盛りのお子さんをもつご家庭が少しでも安価な米を求めていらっしゃるようです。
さて、6月度のがん哲カフェは、オンラインとリアル参加のハイブリット開催でした。初参加の方が数人あり、その方々が地方でカフェを開いていることから、これまで浅草のがん哲カフェで話し合ったことを振り返る時間としました。(本カフェで話した内容は、2017年7月から現在まで、コラム形式でまとめて記録を残しております)。 ※http://www.asakusakanwa.net/g-cafe/index.html
この日、このがん哲カフェに参加された方々は、広島や長野など各地でカフェを開いている主宰者だったり、複数のカフェに常時参加されたり、様々なアプローチで「がん哲学外来」と関わっておられます。日々、どのような感想をもっているのか聞いたところ、感想は次の通りでした。
◯参加される方にとって安心安全な場であること、「腑に落ちるカフェ」となることが求められると思う。
◯各地のカフェといろいろな形で繋がることが大事。
◯カフェでは、とにかく(参加者の)話を聞くことが大事だと思っている。
◯カフェに参加される方のために(納得した時間を過ごしていただくために)、「言葉の処方箋」をたくさん持っていると、運営上、とても役にたつと思っている。
◯カフェは、「自分だけじゃない!」と思える場であることがふさわしい。
◯自分の思いを言葉に出して伝えることが大事だと思っている。
浅草のがん哲カフェのスタッフとして本コラムなどを書いている私は、改めて時の流れの早さに驚いております。活動を通して実にたくさんの方々と知り合うことができ、実際にお会いしたことがなくても「がん哲」という言葉で繋がってゆく……。
バタバタしていたためカフェが開催された日からかなり時間が経過した本日(6/19)、原稿を書いております。関東地方はまだ梅雨開けしていないのに、先日から30度超えの危険な暑さが続いておりうんざりしています。 その上に物価高、なんでもかんでも値上がりし辛抱を強いられています。政府の方針――高額療養費制度の負担上限額の引き上げやOTC類似薬の保険適用除外――どのように決定されるか心配事はつきません。でも、「言葉の処方箋」は、お金もかかりませんし副作用もありませんのでお時間がある時にご覧ください。
※がん哲学外来が発信する「言葉の処方箋」はこちらです。 https://gantetsugaku.org/kotoba/
今夏も「これまで経験したことのない暑さ」「生命にかかわる猛暑」といった言葉がでてくる暑さとなるようですので、どうか気をつけてお過ごしください。明日は今日より実りのある日となりますように!
※一般社団法人がん哲学外来 http://www.gantetsugaku.org/index.php
【2025/6/20 がん哲カフェ】(文・桑島まさき/監修・宮原富士子)