勝海舟記念下町浅草がん哲学外来Café

過去、そして未来へ・・・

 毎月開催の「勝海舟記念 下町(浅草)がん哲学外来哲学メディカルCafé」(以下、「がん哲カフェ」と表記)12月度は12月最初の月曜日12月1日夜、オンラインとリアル参加のハイブリット開催となりました。師走は寒波に覆われるという予報でしたが、この日はわりとポカポカ陽気で気持ちよく過ごすことができました。
  この日のメインニュースは、なんといっても12/1をもって従来の健康保険証(紙やプラスチック)が使用不可能になることです。いまだマイナ保険証の普及率が低いのが現状ではありますが、気をつけることなどを丁寧に報道していました。私も、九州の施設に入居している母が、まだマイナンバーカードをもっていなかったので代理で申請しなければならず、11月中旬に帰省して手続きをすませてきました。

 今年最後のがん哲カフェは、誰もが忙しい師走だけに参加者は少なかったですが、浅草のがん哲カフェ主宰者の宮原富士子さんが全国にあるがん哲カフェのいくつかに参加して感じた思いについて語り、改めて「メディカルカフェの必要性」について意見を交わしました。
  現在、がん哲学外来が認可したがん哲カフェは全国に135存在しています。それぞれが特色ある活動を展開しており、「がん哲学外来」の基本理念にもとづいて運営することが求められますが、実際にそうなっているかどうかが疑問視されているという意見も少なからず出ています。

各地のがん哲学外来カフェ 

 訪問薬剤師として多くの患者さんをみている宮原さんは、「カフェを訪れてくる方々の目的はそれぞれだと思うが、カフェを運営するスタッフの中に医療従事者が一人は必ずいることが必要だと感じている。正確な医療情報が得られなかったために救える生命を救えなかったというケースが出てくる可能性もある」と率直な意見をだしました。
  活動を振り返る試みは、浅草のがん哲カフェでも繰り返し行ってきました。2017年10月のカフェでは、「人はがん哲に何を求めるのか?」というテーマで意見を交わしました。

※「勝海舟記念 下町(浅草)がん哲学外来哲学メディカルCafé

さらに、どうしても医療従事者がスタッフの中にいない場合は、「メディカルカフェサポーターの育成が必要」と提案しました。
  浅草のがん哲カフェは、毎年12月に毎月開催のカフェよりも大がかりなシンポジウムや学びの会を実施しております。今年は12月14日(日)、台東区民会館を会場にして「がん哲学外来メディカルカフェのビジョンと夢を語り合う」というテーマで開催します。歩みを振り返り、「今」、そして「これから」をしっかり確認することはとても大事ですよね。

  今年は「令和の米騒動」がありその関連ニュースばかりでした。台東区在住の私は少し前に送られてきた「お米券」をさっさと使用させていただきましたが、自治体によって対応が違うだけにあまり自慢げに話せないと感じています。今年の漢字に選ばれたのは「熊」でした。連日のように報道される熊による被害ニュースは驚きを通り越して恐怖を感じたのではないでしょうか。
「働いて×5回」が流行語大賞に選ばれましたが、毎日テレビに映し出される高市首相の顔には疲労感が滲んでいるようで心配しております。しっかり仕事をしていただくのはありがたいですが、トップがせわしなく動いていると下々の者は気になり、同じようにオーバーワーク気味になってしまうようで心配しております。 ともあれ、今年も残すところ僅かとなりました。やり残したことをさっさと終わらせ、クリスマスやお正月を楽しみたいですよね!

※一般社団法人がん哲学外来 http://www.gantetsugaku.org/index.php

【2025/11/10 がん哲カフェ】(文・桑島まさき/監修・宮原富士子)

 

勝海舟記念下町浅草がん哲学外来Café